座談会という温かいコミュニティを知る(入会理由:第15話)

(前回のお話はこちら

中野さん、山田さん達と関わるようになって2ヶ月ほどが過ぎました。

体調が落ち着いているときに、地域の会合や、社会部の会合に顔を出すようなりました。

そこでは東京で初めて体験する、家族的な雰囲気を持つ温かい人たちがいました。

東京で初めて出会う温かいコミュニティ

思えば、東京にきて10年近くが経ち、結婚もしたわけですが、どこか地域とのつながりというのを感じずに生きてきました。

地元にいたときのような、近所に親族がいて、友達がいて、知り合いのおっちゃん、おばちゃんがいて、というような繋がりはなく、

心のどこかでそういうコミュニティを求めていたように思います。

学会の会合、特に座談会はそういう雰囲気がありました。

地域の座談会に行けば、近所の人たちがいて、子どもも連れてきている。

そこでみんなで最近の出来事なんかを報告したり、ときには悩みを相談して応援してもらったり。

「創価家族」という表現をした人がいましたが、まさに家族的な雰囲気でした。

地域の会合だけではなく、社会部の座談会も温かい雰囲気でした。

普段はビジネスの現場だと「論理的」といえば聞こえはいいですが、

どこかドライな判断を求められ続けるものだと思います。

そういう世界にいると、「本音」で話せる関係って、結構少ないと思います。

それが、社会部の座談会では、年齢も立場も超えて、素直な気持ちで話せる場所でした。

今抱えている悩みを話したり、何気ない世間話をしたり。

普段はビジネスの第一線でバリバリ働いている人たちが、

一人の人間として素直な気持ちで話してくれる場所。

わたしも自分の状況や悩みを打ち明け、みんなが応援してくれました。

熱い人に戸惑うこともあった

もちろん、みんながみんな、温厚で温かい雰囲気というわけではありません。

男子部の集まりなどにいくと、熱血系の人も多くて少し戸惑うこともありました。

ごつい感じの代表者が司会をしており、

活動報告を一人一人声高に話していたりしていました。

特に活動らしい活動をしているわけではない私は、そういうときは端の方で目立たないようにして過ごすこともありました。

そういうときは多少肩身が狭いときもあったわけですが、

だからといって「お前はだめだ!」みたいなことを言われることはありませんでした。

熱い人たちからは、「これから頑張っていきましょう!」というような熱いお誘いが多かったように思います。(これも苦手な人はいるのは理解できます)

 

山田さんと対話の日々

相変わらず、週に1回は山田さんと対話する機会を持っていました。

山田さんが来ると、お茶を入れて、お菓子を出して、

そこから1時間ほど世間話を交えながら、彼から創価学会や法華経の話を聞きます。

そして、最後に一緒に勤行・唱題します。

ときには山田さんが、創価大学や学会員繋がりの友人や後輩を連れて来てくれることもありました。

ビジネスマンだったり、学生だったり、立場は色んな人がいました。

学会との関わり方も人それぞれ異なりました。

ただ、それぞれが自分なりに信心をしており、それを生活にプラスに活かしていることは感じました。

そこで会う人たちは学会がどうこう関係なくても、一人の人間としてわたしが好きな人たちでした。

素直な心、まっすぐな目、人のために何かしたいという気持ち。

何かしら信仰心を持っている人って、そういう人が多いのではないでしょうか。

そういう人たちとの関わりは、修羅界のような世界で働きすぎて倒れ、地獄界のような精神状態でさまよっていた私には、すごく素敵な人たちに映りました。

東京にもこういう人たちがいるんだということを嬉しく思うのでした。

そうした日々を過ごしていて、ついに子どもが生まれる時期が近づいてきます。

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