(前回のお話はこちら)
悩みながらも、日々の祈りや周囲のアドバイスから育休を取得する事を決断したわたし。
周囲への相談や、手続き自体はもともと進めていたのもあり、決断さえすれば実際に取得するまでに大きな障害はありませんでした。(気持ちの問題が一番大きかったです)
そして、ちょうど仕事の切れ目も良いタイミングがあり、子どもが生まれてから2ヶ月ほど経ったころに育休に入りました。
育児休職に突入。でも体調は安定せず。
早速実家にいる嫁と息子にわたしも合流して、しばらくは嫁の地元にお世話になろうかと思っていたのですが、まだ心身が不安定なことと、東京の家に連れて帰ってきたときに乳児が生活できるように模様替えする必要があったことから、少し時間をおいてから帰る事にしました。
最初は一人で東京の家を片付けたりしながら、会社を休めば体調面は落ち着くかと思っていたのですが、そう簡単なものではありませんでした。
はじめの3日間くらいは、毎朝決まった時間に起きなければいけないというプレッシャーから解放されて、心も軽くなりました。
しかし、だんだんと時間が経つにつれて、考える時間ができてしまって、悶々としたり、
決まった時間に起きて、着替えて、会社にいくというルーティーンがなくなったことで、生活のリズムを整えるのが非常に難しくなり、何だか体の調子がよくない感じがしていました。(病気もリズムの問題も両方あったと思います。)
定年退職して仕事をやめた瞬間に体調を崩す人がいると聞いた事がありますが、まさにこんな感じなのかな、と思いました。
学会活動でメリハリが出る
助かったのは、ここでも、山田さんや中野さんが「実家に帰る前に話そう」、「唱題しよう」と誘ってくれたことでした。
家の片付けや模様替えをしつつ、合間合間に学会活動をすることで、生活にハリがでました。
特に一人で家にいるよりも、地域の活動に参加して人と接していると孤独にならずにすみました。
これも定年退職を機に、自由になったつもりが社会からの断絶で孤独を感じる。
というような話を聞いた事があったのですが、まさに学会活動していなければそんな感じになったかもしれません。
そんなわけで、あまり長い時間ではありませんでしたが、育休を取得した初めの頃は東京の家を片付けながら、学会活動にも参加することができました。
そうしてしばらくして、体調はまだ不安な面があるものの、家の片付けがある程度終わったので嫁の実家に帰ることにしました。
出発の時には山田さんと他の懇意にしていた学会員の方が笑顔で見送ってくれました。
子どもを連れて帰ってきたら、皆さんに会わせたいなと思いながら、東京を後にしました。
わたしのカバンにはお守りご本尊様も入っていました。
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