【入会後3部:第6話】人間革命を読むことを勧められる

お母ちゃんが勝手に仏壇を買おうとしたことから、すったもんだあったものの、結果的にお母ちゃんの想いを聞くことになったわたし。

仏壇の件も買わないことで納得してもらったのでした。

世界青年部総会に向けて盛り上がる男子部大学校

仏壇の話は、もともと大学校の会合で「世界青年部総会に向けておカタギ御本尊様を置くことを目標を設定してはどうでしょう!」という話で始まったものでした。

この「世界青年部総会」とは以前にこちらの記事にも書きましたが、世界各国の創価学会会館を同時中継でつなぎ、「世界を南無妙法蓮華経で包む」というイベントでした。

その前後では「世界青年部総会に向けてXXを成し遂げるぞー!」という話が盛りだくさんでした。

特に「青年部」を構成する女子部、男子部は、自分ごととして盛り上げようと頑張っていました。そんな流れでわたしが所属する男子部大学校で目標設定が促された訳です。

師弟の精神を学ぶ必要がある?

この「世界青年部総会」は、3月16日の「広宣流布記念日」をめがけて企画され、東日本大震災が起こった3月11日を実施日に開催されました。

この「広宣流布記念日」というのは、1958年の3月16日創価学会2代目会長の戸田城聖先生が亡くなられる少し前に、将来の世代にバトンを渡すという意味で「青年数千人を集めた式典」が行われた日を記念して設けられた記念日です。(当時のわたしはよく理解していなかったのですが、勉強しました)

その式典の後、4月2日に戸田2代会長は逝去されていますので、まさに死の直前に行われた「師弟の誓い」を現すような式典だったようです。

という訳で、この日は創価学会の男子部、女子部で構成される「青年部」(創価学会では青年には女性も含まれています)の大事な日となっているようです。

世界青年部総会を前にして、このころの男子部大学校のコンテンツは青年部と池田先生やその師匠である戸田先生との「師弟の絆」にまつわる話が多かったように思います。

詳しい背景を知らないわたしは、男子部大学校の異様な盛り上がりに引きながらの参加していることが多かったように思います。

しかし世界青年部総会の当日は上記の記事にも書いたように、その内容にとても感動しました。

ただ、「池田先生の弟子!」とか「正義と悪、正邪」という表現が所々に登場するあたりには、やはり違和感を感じるところも残ったのでした。

小説「人間革命」を勧められる

そんな思いを山田さんに話したところ、勧められたのが人間革命を読むことでした。

もともと、男子部大学校の年間の目標にも「小説人間革命を読破する」というのが挙げられています。

それは「池田先生の弟子である男子部は、池田先生(第3代会長)とその師匠である戸田先生(第2代会長)の師弟の精神を学ぶべし」ということを目的としているようです。(人間革命は、第2代会長の戸田城聖先生の話を池田先生が小説化したもの)

しかし、日蓮仏法に興味があったものの、「池田大作さんの教え」を学びたい訳ではないわたしは、あまり乗り気ではありませんでした。

世界青年部総会は感動したんですけど、なんだかやっぱり「師弟の絆!」とか「正義と悪」みたいなノリにはついていけないところがありました。やたらと「池田先生の弟子!」みたいな表現があるのにも違和感がありました。


なるほど。確かにこの辺りは歴史背景やそこからくる学会の考え方を知らないと、違和感を感じると思います。けいすけさんには人間革命を読んでみることをお勧めします


人間革命って、池田さんの小説ですよね?日蓮仏法の勉強はしたいと思うんですが、池田さんの思想を学びたい訳ではないんですよね。だから任用試験など教学の勉強はしたいと思いますけど、人間革命は正直読むのに抵抗があります。


けいすけさんのおっしゃっていることはわかるのですが、教学の勉強だけをしていると、なんていうか頭でっかちになってしまうことがありまして。


頭でっかちですか?







はい。教学をしっかり勉強することは大事なのですが、それだけだと教学マニアみたいになってしまうこともあって。創価学会では「信・行・学」と言いますが、勤行唱題すること、活動すること、勉強することをバランスよくやることが大事だとされています。



うーんでもまあ、勉強は任用試験など教学でやっているので良いのではないですか?



そうですね。確かに教学は重要な学です。ただ、けいすけさんが先ほどおっしゃったような違和感を感じる部分。つまり創価学会の「世界観」みたいなものを学ぶには人間革命がとても良いと思います。人間革命は第2代会長の戸田先生が主人公で、戦後の日本から始まるのですが当時の様子を読むと「信・行」の部分についてもなぜ創価学会がそう考えるのかよくわかると思いますよ。



え、人間革命の主人公って池田さんじゃないんですか?




はい。人間革命の中に池田先生は「山本伸一」という名前で登場するのですが、1巻ではまだ登場もしません。まだ池田先生と戸田先生が出会う前の話から始まるんです。


あ、そうなんですね。てっきり、池田大作さんを主人公とした話なんだと思っていました。


現在連載されている(2018年完結済み)「新・人間革命」では池田先生が第3代会長になられた後に、創価学会を世界に広めている様子が描かれているのですが、新ではない「人間革命」の方は、戦後に第2代会長の戸田先生が創価学会の基礎を作っていく様子が描かれています。池田先生がその後第3代会長になるところで終わります。今の学会の原型はそこでできているので、雰囲気や世界観がよくわかると思いますよ。

そうだったんですか。なるほど確かに「世界観」というのは前々から気になってるですよね。やたら暑いというか、暑苦しいというか。。。


はい。けいすけさんが疑問に思う、創価学会の「師弟の絆!」という熱いノリとか、時に攻撃的に見える宗門(かつて所属した日蓮正宗のこと)との関係とか、人間革命を読むとどういう歴史背景でそうなってきたのか、わかると思いますよ。

なるほど。。。







と、こんなやりとりがあり、当初は乗り気ではなかったわたしも「まあ読んでみようかなぁ」という気持ちが湧いてきました。

ただ、おカタギ御本尊の一件もあり、「流されるのは嫌だ」というところがありました。このころ、山田さんや渡辺さんがゴリゴリ押してくることに少し違和感を感じていたのも正直なところでした。(もっとも仏壇の一件ではお二人とも味方をしてくれた訳ですが)

そんなこんなで、勧められ興味は湧いたものの、実際に手に取るところまでは至らないでしばらく過ごしていたのでした。