いつもお読みいただきありがとうございます。管理人のけいすけです。
創価学会員と知り合いの方だと「男子部長」とか「婦人部長」など創価学会の役職者の人と会った人もいるのではないでしょうか。
この役職ですが「XX支部の部長」、「XX地区の婦人部長」なんていうふうに、やたらと「XX長」が沢山いて分かりにくいと感じませんか?
実はわたし自身入会してからもしばらくわかりませんでした。今もしっかり理解できているか自信がありません。
正直、学会員の中でも全体像をわかっている人は少ないと思います。
そこで今回は学会の役職と組織構造について書いてみたいと思います。
(わたしなりに聞いたり調べたりして整理した結果なので、間違いがあったら教えて頂けるとありがたいです)
創価学会本部の組織図
まず創価学会の公式な組織図がHPに掲載されているので、引用したいと思います。
こちら にある「機構図」を引用
創価学会の組織図では、会長以下の本部幹部がずらりと並びます。
ここでわかるのは「青年部」の中に「男子部」、「女子部」、「学生部」、「未来部」という
部がさらに細かくあるということ。
また、青年部、婦人部、壮年部の他に、「社会本部」や「文化本部」といった組織があることもポイントです。
上記の組織と別に「各方面」とだけ記載がある部分があります。
普段「XX支部」とか「XX地区」と読んでいるのはこの方面の中に細かく別れていきます。
ちょっとイメージしにくいので、創価学会の本部を企業の本社、各方面とか地域を地方支社にたとえて考えてみたいと思います。
地域と所属部は企業に例えて考えてみると分かりやすいかも?
創価学会全体を大きな企業だと考えてみましょう。
学会本部は本社にあたります。
だいたい企業の本社には「営業本部」「製品本部」などの各分野の本部機能がありますよね。
例えば営業本部に例えて考えてみましょう。
若い男性向けに営業する「男子営業部」
中年以降の男性に営業する「壮年営業部」
既婚女性に営業する「婦人営業部」
このような部署があるとすると、それぞれ部長がいるはずなので、
「男子営業部長」、「壮年営業部長」、「婦人営業部長」がいます。
これが「本社の部長」です。全国の営業方針はこの「本社の部長」が策定します。
企業には本社の他に、
各地域に支社や支店や支部があると思います。
例えば、九州には「九州支社」があります。
その九州支社にも「男子営業支部」があり「九州の男子営業支部長」がいます。
さらにこの「九州支社」には福岡に「福岡支店」があるとします。
福岡支店にも「福岡支店の男子営業部長」がいます。
この場合、本社の男子営業部長⇨九州支社の男子営業部長⇨福岡支店の男子営業部長という縦のラインで指示が飛んでくると思います。
これがいわゆる「縦の組織」です。
一方で、九州支社には「支社長」がいると思います。先ほどの「九州支社の営業部長」は九州支社長の部下でもあります。同じように九州支社には「九州支社の婦人営業部」や「九州支社の壮年営業部」もあります。これも九州支社長の部下です。このような地域の横軸を「横の組織」と考えます。
創価学会ではこの縦の組織「営業部」=「男子部」というような軸と、横の組織「XX地域」というような軸がマトリクスになって運営されています。
「男子部」や「婦人部」など年齢と性別で所属する縦の組織は、上から指示がおりてくるラインです。
つまり、総区の男子部長(総区男子部長)から分区の男子部長(分区男子部長)に指示がきて、さらにそれが本部の男子部長におりて、支部の男子部長におりて。。。というようになります。
次から具体的に見ていきます。
創価学会の組織単位
創価学会の組織は、年齢と性別で所属組織が決まる縦のラインと、地域で断面が切られている横のラインのマトリクスを基本としています。
これを一緒くたに話すと「XX長」といっても「男子部長」なのか「婦人部長」なのか、「本部長」なのか「支部長」なのかこんがらがって分からなくなります。
なので、順番に分けて記載していきたいと思います。
年齢と性別で決まる組織
まず年齢と性別で決まる所属組織とはざっくりと以下の通りです。
組織名 | 年齢と性別 |
壮年部 | 40歳以上の男性 |
婦人部 | 既婚もしくは40歳以上の女性 |
男子部 | 39歳までの男性(学生は学生部) |
女子部 | 未婚で39歳までの女性(学生は女子学生部) |
未来部 | 18歳未満の人(小学校〜高校生まで) |
このように分かれています。
分かりやすく図にして、主な登場人物をプロットしてみました。
なかなか力作です。(自作なので間違いがあったら教えてください。)
住んでいる地域で決まる組織
次に住んでいる地域で決まる所属組織を見ていきます。
地域の考え方は「方面」「総区」「分区 / 圏」「本部」「支部」「地区」「ブロック」という単位に分かれます。
それぞれの単位に役職者がいます。
単位 | 規模のイメージ | 役職の名前 |
総区 | 例:埼玉県総区、練馬区総区(東京23区の場合) | 総区長など |
分区/ 圏 | XX分区(総区を2、3に分けた単位) | 分区長など |
本部 | 分区を2、3に分けた単位 | 本部長、副本部長など |
支部 | 本部を2、3に分けた単位 | 支部長、支部婦人部長など |
地区 | 支部を2、3に分けた単位(地元地域くらい) | 地区部長、地区婦人部長など |
ブロック | 地区を2、3に分けた単位 | ブロック長、白ゆり長など |
大体普段の活動は支部以下の単位がメインになると思います。
創価学会の地域名称には実際の地域名称が使われることもあれば、
「正義区」とか「創価区」とか愛称のようなものが使われることもあります。
(このあたりがまた紛らわしくさせているのですが)
わたしのような役職を持たない一般の学会員は「XX総区にいる」という意識は少なくて、せいぜい本部、殆どは支部レベルくらいから意識があると思います。
なので普段付き合っている人も、一番上でも支部長、日ごろの座談会だと地区部長とか地区婦人部長、ブロック長、白ゆり長あたりと親交があるものと思います。
青年部(男子部、女子部)、壮年部、婦人部という括りはこの地域の単位と結びついて存在します。
その結果、「〇〇支部の男子部部長」とか、「XX本部の男子部本部長」など、各レイヤに役職者がいることになります。
渡部さんと私の関係で図示するとこんな感じです。
当然、わたしが所属する地域には渡辺さん以外にも、壮年部長や婦人部長がいます。(まだブログには登場してないと思います)
創価学会の役職名は同じレベルの地域を担当していても「壮年部」、「男子部」、「婦人部」などで呼称が異なる場合があります。
例えば、婦人部のブロック長のことを「白ゆり長」と呼んだりします。
わたしもあまり理解できてないのですが、以下のような違いもあるようです。(わかったら適宜修正します※)
※その後、読者の壮年部の方からメッセージを頂き壮年部の役職の間違いを訂正してくださいました。ありがとうございます!
壮年部の場合:区長→本部長→支部長→地区部長→地区幹事→ブロック長→一般の壮年部員
男子部の場合:総区男子部長→総区主任部長→区男子部長→本部長→部長→地区リーダー→一般の男子部員
(地区幹事はブロック長経験者からなり、地区部長の副役職としての意味合いになります。
副役職を加えると区長→副区長→本部長→副本部長→支部長→副支部長→地区部長→地区幹事→ブロック長→副ブロック長→一般の壮年部員 となるそうです)
専門部や社会部という考え方もある
このように地域・年齢・性別で所属する組織が括られているのが基本的な創価学会の組織体系です。
一方、上記の括りとは少し異なる組織もあります。それが「専門部」、「文化部」、「社会部」などと言われるような、職業や社会的な立場の切り口の組織です。
これは全ての人が所属するわけではありません。
例えばお医者さんであれば「専門部」の中に「ドクター」の集まりがあるようです。
創価学会には芸能人がいることも有名ですが、芸能関係の方は「文化部」や「芸術部」に所属していると思います。(テレビ芸能人だけではなくて、音楽家とか舞台役者とかも入ります)
他にも普通の会社員でも大きな会社であれば、「社会部」の「A社グループ」という集まりがあったりします。
このように地域・年齢・性別 という軸(XX地区、男子部)とは別に、
職業・社会ステータスという切り(社会部のXXグループ)も補助的に存在します。
複数の組織に所属するよくある例として、例えばA地域に住む30歳の男性医師Aさんの場合で考えます。
Aさんは年齢(30歳)と性別(男性)、地域(A地域)で言えばA本部、A支部の男子部員です。
同時に、職業が「お医者さん」なので専門部では「ドクター部」の所属員ということもあり得ます。
わたしのお話で言えば、
山田さん、渡辺さん=地域の部長さん(=支部の男子部長)
中野さん=社会部の先輩学会員(地域はあまり関係ない)
となります。
私自身が、地元(と出身地ではなく居住地のこと)では
A支部A地区の所属員 というのが普段のステータスですが、
社会部のXXグループの会合にも参加(そういえば正式に所属とかしているのかわかりません)
というようにようにいくつかの組織に所属していることになります。
以上見てきたように、性別、年齢、地域、職業、など色々なステータスで組織分けがされており、
さらにその中での役職(部長とか本部長とか)がいます。
このようなマトリクス構造になっているのが創価学会の組織と言えると思います。
かつてわたしが山田さんに「年齢や性別で組織を分けるのは時代にそぐわないのでは?」と聞いたことがありました。
LGBTへの中傷や年齢差別なんてことが社会問題になっている昨今なので気になったのです。
創価学会が年齢や性別、社会的な立場で組織分けしているのは「境遇が近いと悩みも近い」ということが大きいようです。
普段の活動は地域のつながりもありますが、やはり込み入った悩みになると年齢や性別が大きく影響してきます。
引退世代と現役世代の違いや、結婚している人としていない人の違い、こういった違いは大きく日々の悩みに影響をあたえます。
そのため境遇や立場の似た人で縦の組織をつくって密な相談ができるようにしているようです。
時には立場が異なった人からの方がアドバイスしやすいこともあると思います。そちらは地域軸の組織のつながりで担保できるということのようです。
また、女子部や婦人部が出来た当時は女性が社会で活躍することがまだまだ難しい時代でした。でもエネルギーにあふれる女性たちも多くいました。その受け皿になってきたという背景もあるようです。
LGBTなど性の問題に関してはむしろ他宗教よりもかなりオープンな気がします。仏教国のタイが非常にオープンなことを想像していただけると分かりやすいと思います。