(前回のお話はこちら)
男子部大学校の卒業要件だった人間革命読破をなんとか達成したわたし。
いよいよ卒業のときがやってきたのでした。
卒業の時期がくる
男子部大学校というのは、不思議な組織で具体的な学校があるわけではありません。
各地域の男子部に所属して男子部の先輩が後輩の面倒を見るバーチャルな組織を「大学校」と呼んでいます。
この大学校は1年間男子部大学校生として活動をすると、基本的に自動的に卒業することになります。
もちろん、十分に活動に参加できていないと卒業できないこともあるようですが、
そのあたりは個々判断がされているみたいで、何か試験があるわけではありませんでした。(面談みたいなものがあったように思いますが、うろ覚えです。)
そのため男子部大学校生であったの自分としては「これで卒業できる!」みたいな実感は特にありませんでした。
一応、卒業要件として、人間革命を読破する、折伏を実践する、といった事項があるのですが、例えば「期間中に1名折伏を実現しないと卒業できない」、ということはありませんでした。
普通に日々の活動していたらいつの間にか卒業する、という感じかもしれません。
私も一応、大学校生としての1年間に人間革命を読破することは頑張ったのですが、
それ以外は折々案内される男子部大学校のイベントに参加して普通に活動しているという認識でした。
男子部大学校のイベントも、以前書いたように半分くらい外部の人を招くためのイベント準備の宣伝みたいなことがなされており、「男子部大学校として勉強した」という感じの記憶は最初のころに実施したディスカッションとか勉強会くらいで、あまりそれ以外は印象になかったです。もう少しカリキュラム的なものがあるかと思っていたのですが、時期がきたら自然と卒業するという感じでした。
恐らく運営は各地域の男子部にゆだねられているので、そのあたりは地域によっても異なるのかと思います。
体系的に勉強をしたわけではなかったのですが、振り返ってみると男子部大学校の会合でなければ会うことの無かった他地域の学会員さんのお話を聞いたり、人間革命を根詰めて読んだりしたのはやはり男子部大学校生になったからできたことだと思います。
卒校式に参加する
そんなこんなでいよいよ「卒校式」の日がやってきました。
その時の様子はこちらに少し書きましたが、当日は巣鴨の戸田講堂でわたしたち第一期生の卒校式と、これから入校する第二期生の入校式を兼ねた形で実施されました。
卒校生の代表が体験発表していたのですが、とても心に刺さるものでした。
入校式の時のようなイケイケ感あふれる人たちではなく、とても「普通の人たち」でした。
創価学会に出会って本当に「変わった」「救われた」人たちという印象でした。
体験発表をされていた中の一人にコンビニ店でバイトをされていた人がいたのですが、
その方を折伏したコンビニのオーナーさんからのビデオレターが披露されました。
いわゆる「バリ活の婦人部」という感じの方からのメッセージだったのですが、
若者を見守る温かいまなざしにあふれた内容でした。
その様子を見て、なんだか自分のお母ちゃんを思い出しました。
「学会はな、どこまで行っても一人を大事にするんやで!」
「学会はな、目の前の一人の若者を大事にするところなんやで!」
といつも熱く語っているお母ちゃんを思い出しました。
きっと、卒校式で体験発表した「普通の人」たちは創価学会に入っていなかったら、
こんな千人以上もいる大勢の人たちの前で話すことも、
温かい眼差しと万雷の拍手をもらうこともなかったんじゃないかと思います。
普段は「暑苦しいなぁ」と感じるわけですが、
実際に目の前で人生を好転させることができたことを語る若者がいて、
それを温かく見守る仲間たちがいる。
わたし自身は正直「僕は男子部大学校を卒業したんだ!」みたいな強い自覚があるわけではなかったのですが、目の前に広がる世界観がなんだか温かく感じて、少し涙ぐんでしまいました。
大学校生として1年間、人間革命を読んだり、地域の学会員さんの体験談を聞いていくなかで、そういった「創価学会の世界観」を身をもって感じることができたし、自分の中に少し根付かせることができていたのかもしれません。
こうして、わたしの男子部大学校生としての活動は終了したのでした。
これで大学校編は完了としたいと思います。
これからは、男子部大学校卒校後の日々の話を中心に書いていきたいと思います。
マイペースに更新したいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。