学会員の山田さんに助けられる日々が続く(入会理由:第12話)

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中野さんや山田さんとの出会いがあり、少しづつ創価学会への印象が変わりはじめていた私でしたが、このとき私はまだ体調が非常に悪く、精神状態もひどい状態でした。

会社に行けたり行けなかったりを繰り返していました。

会社を休んだ時は家でじっとしているのですが、嫁は出産準備で地元に帰っているため一人きりでした。

一人でいると悶々と考えてしまい、不安な気持ちが止まらなくなっていました。
薬の影響か、体もだるくて、つらい状態が続いていました。

睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬に頼る日々

一番酷い時は、睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬の3種類の薬を飲んでいました。

睡眠薬、抗うつ薬はなんとなくわかるかもしれませんが、抗不安薬というのはご存知でしょうか?

うつの症状の一つだと思うのですが、理由もなく不安でどうしようもない焦燥感のような気持ちが湧いてきて、落ち着かなくなるのです。

なぜかわからないけど、いてもたってもいられない状態になってしまうのです。

抗不安薬というのは、そういった気持ちを「一時的に」落ち着けてくれる薬です。これはかなり即効性があり、飲むとすぐに気持ちが落ち着くのですが、数時間で効果が切れます。

そうするとまた不安になり、薬を飲む必要があります。こういった性質から依存度が高くなりがちな薬でもあります。

当時の私はこの手の薬がないとまともに過ごせないような状態でした。

そして軽いものではあるものの、抗うつ薬と睡眠薬も常用していました。

どの薬の影響なのか正確にはわかりませんが、このころは、つねに体がだるくて頭がまわらない状態でした。

ひとりでいると不安におしつぶされそうになり、いっそ死んでしまったら楽になるかもしれないとまで思いました。

そんなとき、会ったばかりの山田さんからの連絡が大きな支えになりました。

山田さんが家に来てくれる

学会員ならではの距離感だと思うのですが、「今日仕事帰りにお宅によってもよいですか?」とLINEをいただき、快諾すると家に来てくれました。

そうして1時間程話し相手になってくれることが頻繁にありました。

内容は学会の話もありましたが、多くはわたしのとりとめもない不安な気持ちを吐露するというのがほとんどだったと思います。

家にいる時はベッドにほぼ寝たきりになっていた私でしたが、

山田さんが家に来てくれることで多少家を片づけたり、身だしなみを整えたりすることでペースができました。

そしてお茶とお菓子を用意して、落ち着いて話をすることで「ほっとする時間」を作ることができました。おかげで、その時間は孤独にならずにすみました。

地元にいた時に、学会員がいきなり家にやってきて、母と世間話をして帰っていく様をみていましたが、ただそんな単純なことが、孤独な時にはどれだけありがたいことなのか身に染みて感じました。

多い時は週に2、3回家に来ていただいて会話する機会もありました。

思えばこれは家に嫁がいなかった状況もそれを可能にしていたのであり、
そのタイミングで山田さんと出会ったのもめぐり合わせなのかもしれません。

ベッドから起き上がれない時に助けてもらう

ある日、朝からベッドから一歩も出ることができずに、飲まず食わずで夜まで倒れていることがありました。

そんなときにふと、山田さんからLINEが入ります。

「このあと伺ってもいいですか?」

かなり限界だった私は、いつもはもう少し丁寧に返信するところを、

「いいですけど、何か食べるもの買ってきてくださいませんか?お金は払いますので。」

と無愛想な上に、不躾なお願いを添えて返事してしまいました。

そんなお願いにも「いいですよ!何がお好みですか?」と快く応えてくれるのでした。

会って1ヶ月も経たない人なのにそんなことを頼めてしまうのは、やはり学会員ならではの距離感なのかもしれません。

そして、コンビニでおにぎりやら、惣菜を買ってきてくれた山田さんが現れ、わたしはその日はじめての食事をし、はじめて人と話したのでした。

涙が出そうになりました。

そういった日々がしばらく続くのでした。

(なんか書いてたら、思い出して感謝で涙が出そうです。。。)

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