いつもお読み頂きありがとうございます。管理人のけいすけです。
創価学会の会合や聖教新聞では、必ずと言って良いほど「世界に広がる創価学会」というような話が出てきます。
また創価学会は毎年テーマを掲げて目標のようにするのですが、
今年は「世界広布新時代 栄光の年」ということです。
近年はこの「世界広布」がテーマとして大々的に謳われています。
日本にいるとあまり感じないのですが(特に非学会員は)、
創価学会は世界に広まっているのでしょうか?
これわたしは結構前からお母ちゃんが「学会は世界に広まってるんやで!!」とか声高に言っていたのですが、
あまり信じていませんでした。
聖教新聞にもよく一面に海外の様子などが出ていますが、
こちらもあまり信じていませんでした。(昔はそもそも一面すらチラ見程度だったので)
しかし、帰国子女の山田さんや海外勤務の経験のある中野さんに話を伺っていると、
日本よりむしろ海外の方が勢いがあるというような話も聞いて、どうやら本当らしいという気がしてきました。
お母ちゃんはそもそも海外に行ったことがない人なので信憑性がなかったのですが、
実際に長期で海外に住んでいた方々からそういう話を聞くことが増えました。
日本ではあまり活動していなかったが、海外で触発されて積極的に活動するようになったという人までいました。
そこで海外の創価学会について少し調べてみました。
海外の創価学会員って何人くらいいるの?
日本では公称827万世帯と言われている創価学会員ですが(数字はこちらから)、
世界ではどれくらいいるのでしょうか?
創価学会の国際版の団体、SGI ( Soka Gakkai International )のホームページには「1200万人」という数字があります。
創価学会インタナショナル(SGI)は、世界192カ国・地域に1200万人以上のメンバーを擁する、日蓮大聖人の仏法を信奉する団体です
日本の人数が「世帯数」なので、正確なところがわかりませんが、
日本が1000万人くらいだとすると200万人くらいが海外ということになるのでしょうか?
wikipediaの「創価学会」には以下のように記載があります。(こちらです)
公称では日本を除く海外全体での会員数は約150万人とされる。
また、国内外の宗教の研究をしている国際宗教研究所のDBでは175万人という数字があります。
だいたいどれもそんなに矛盾する数字ではないように思いますね。
ちなみに、SGIの英語サイトには「メンバーシップ(会員)」の数字が地域ごとに載っていました。
2016年の数字(As of 2016)として紹介されていますが、これをみると以下のようになっています。
| アジアオセアニア | 1,420,000人 |
| ヨーロッパ | 130,000人 |
| アフリカ・中東 | 40,000人 |
| 北米 | 352,000人 |
| 中米 | 20,000人 |
| 南米 | 238,000人 |
| 合計 | 2,200,000人 |
合計は220万人ですね。
というわけで、多少幅はありますけど、
150万人〜220万人くらいの間が海外で創価学会(SGI)に入会している人の数といえそうですね。
ちなみに当然ですがこの人数全員が活動をしているわけではないと思います。
日本でも入会しているけど、特にアクティブじゃない人が多いように、
入会だけしているというステータスの人も多いのではないでしょうか。
それでも100万人規模で海外にメンバーがいる日本の宗教って他にないですよね。
なんで海外で広がっているの?
そんな実態を知ってか知らずか、最近ヨメ子からこんな質問を受けました。
「けいすけさん。ちょっと質問があるんだけど?」
「はいはい。なんですかヨメ子さん」
「なんで創価学会って海外でも広がっているの?」
「なんで、、、といいますと?」
「けいすけさんが置いてある聖教新聞の見出しによく海外の話があるよね?」
「あー、あるね」
「もともとキリスト教とか仏教とか既存の宗教が盛んな国も出てくるように思うんだけど、なんで創価学会に入るのか気になって。何がうけてるのかしら?」
「なるほどー、良い質問ですね。。。」
と、池上彰ふうに答えてみたものの、そのときはあんまりちゃんと答えられませんでした。
これってたしかにすごいいい質問だと思うんですよね。
今度帰国子女の山田さんに聞いてみたいと思います。
ただこれまで聞いた話で、わたしが思うところを書くとこんな感じでしょうか。
現世救済の宗教である
日本で日蓮仏教が広まった理由のひとつでもあると思うのですが、
仏教の宗派のなかでも「今世で良い行い(つまり仏教)をしたら来世で幸せになる」という教えと、
「今世で仏教をやれば今世で救われる」という教えがあります。
前者は来世に救われるから「来世救済」なわけですが、これって辛いですよね。
(一説にはこういった仏教が流行った時代には自殺者も増えたとかなんとか)
それに対して、後者は今世で救われるから「今世救済」です。
いま生きているこのときに、祈れば救われる。よいことがある。
という教えだから受け入れられやすいんだと思います。
会社や仕事で結果を出すことを勧めている
キリスト教のプロテスタント系に近いのかもしれないですけど、
「バリバリ働いて身を立てることは良いことだ」という感じがあります。
別に稼ぐことだけをさしているわけではないのですが、
「社会で実証を示せ!」とよく言われていて、「社会で成功して世の中に貢献する」ということは非常にすばらしいことであるので、
どんどん会社や仕事で成果をあげましょうと推奨されています。
その結果をみた人たちが学会のことを魅力的に感じるはずであるということです。
このような教えのおかげか、実際に社会的にも経済的にも成功する人物も多数おり、
そういう人たちの存在を見ることで、新しい人が入ってくるということあります。
とくに新興国などの勢いのある国ではこの傾向が強いのではないでしょうか。(想像です)
現代社会への疲れ
これは先進国の都会、例えばアメリカのニューヨークなんかの話ですが、
そもそも仕事もプライベートも毎日が競争の連続でけっこうな人が疲弊しています。
そこで仏教的な「瞑想」について関心が高まり近年は「マインドフルネス」としても注目されています。
こういった下地があって、近年は仏教的なものに対する興味関心が高まっている。
そこで仏教的な宗教を探したら創価学会が出てきた。
みたいな話も聞きます。
朝夜の勤行唱題をすると頭がすっきりするとか、座談会で仲間と繋がれることで励まされるとか。
忙しくて競争がはげしい世界から一歩距離をおける拠り所のような場所になっているという側面があるやらないやら。
(これも聞きかじりです)
創価学会は世界宗教なの?
後半はだいぶあやふやな情報もありましたが、少なくとも海外に100万〜200万人の会員がいて、
大げさなところはあれど、新聞のネタに困らないくらいの活動が日々世界中でされているのはすごいことですよね。
創価学会自体も近年は「世界広布」という言葉をしきりに使うようになっています。
世界宗教化することを意識しているんでしょうね。
元外務省官僚の佐藤優さんは自らはキリスト教でありながら(しかも大学も神学科)、
創価学会について結構ポジティブな意見を発信している人です(なので御用学者などと揶揄もされていますが)。
ちょこちょこ彼の話では創価学会は世界宗教化の真っ只中であるという話が出てきます。
こちらとか、
日本の小さな枠で考えていてはいけません。創価学会は、これから日本発の初めての世界宗教になっていきます。将来、世界の三大宗教はキリスト教、イスラム教、創価学会になるでしょう。
こちらとか
さらに佐藤氏は、
一宗教者・一神学徒である私の目から見れば、公明党の与党化は必然であり、何ら不思議なことでも意外なことでもない。
なぜなら、公明党の支持母体・創価学会は、SGIとしての世界宗教化のただ中にあるからだ。(第6章)と語る。
実際にはまだまだ活動している人は少ないでしょうし、
大げさに取り上げていることは多々あると思います。
それでも創価学会が世界に広がっているというのは事実なのだと思います。
(よくある疑問シリーズの次のお話はこちら)