職場に復帰する(入会後1部:第17話)

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地元で家族のありがたさを再確認して、東京に戻ってきたわたし。

いよいよ職場への復帰の時期が近づいてきていました。

元気になったが仕事復帰は不安だった

振り返れば約半年の育休期間でした。

育休を取得した当初は体調が優れなかったわたしですが、ヨメ子の実家で子育てトレーニングしたり、東京に帰ってからも育児、学会活動などをしている中で随分と良くなったのでした。

その結果、抗不安薬や睡眠薬は必要なくなっていました。

自分としては、この半年間で心身ともに本当に健康になりました。

物理的にも体重が健康的に増えて筋肉もつきました。

ただ種類は減ったものの、一部の薬は継続して飲んでいました。

特に何か気になる症状があるわけではありませんが、予防としてこれからも必要だと医師からは勧められていました。

そのため、元気になったつもりでも「治った」というよりも「付き合っていく」という表現が正しいのかもしれません。

そのため、職場に復帰することで、ぶり返してしまうのではないかと不安でした。

通勤の練習をする

わたしの場合、体調が優れない状態ではありましたが、病気休職というわけではないので、何か復職プログラムのようなものがあるわけではありません。

育休があけたら、普通に初めからフルタイムの勤務になるわけです。

そこで医師と相談して、復帰前に少しづつ体を慣らしていくことにしました。

具体的には復帰する数週間前から、通勤の練習をするようになりました。

朝会社にいくことを想定した時間に起きて、ちゃんと着替えて、通勤の準備をして出発する。

復帰したら乗る予定の満員電車に揺られて会社の近くまで行く。

会社の近くで(仕事を意識して)カフェで本を読んだり、パソコンで文章を書いたりしてみる。

何日かやってみて、慣れてきたらだんだんと作業する時間を延ばして行く。

こんな風にして自分が仕事をすることをシュミレーションしました。

普通に復帰できる

そしていよいよ復帰の日がやってきました。

特に何が特別なわけではないので、普通に出勤します。

前倒しして復帰したとは言え、育休を半年も取った自分に周囲はどんな対応をするのか不安でした。

しかし、驚くほど周囲は普通の反応でした。

もともと異動が頻繁にある職場なので、「育休から復帰した」というよりも「普通に異動で来た」と思っている人も結構いました。

「あ、久しぶり。どこの部署から戻ってきたの?」なんていう感覚の人が多かったです。

その時に「育休をとってました」という話をしても皆さん好意的でした。

自分が心配しているほど、人は気にしないものです。(良い職場です。)

幸い以前所属したことがある部署に戻ったこともあり、仕事内容や同僚もよく知ったところでした。

復帰の挨拶をしたり、デスクやPCを仕事用に設定したりしているとあっという間に時間は過ぎ、何事もなく、無事1日を終えました。

これまでお世話になってきた思いを込めて、山田さんに報告しました。

「本日から出勤しています。皆さんのおかげでここまでこれました。これからもよろしくお願いします」と伝えました。

山田さんからは、

「本日の朝出勤前に連絡しようと思いましたが、プレッシャーになると思ってしませんでした。この調子で進んでいけるとよいですね!お題目を送ります!」

と返信がきました。

わたしの復帰の日を把握されていて、気遣ってくれていました。

家に帰るとヨメ子と息子がいつもと変わらず、育児でバタバタしていました。

その様子が何だかとても微笑ましく感じるわたしがいました。

ヨメ子と息子にも「ありがとう」と伝えました。

こうしてわたしは家族や学会員、何よりも息子の存在に支えられながら、無事に職場に復帰することができたのでした。

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