大学校入校式に参加する(入会後2部:最終話)

(前回のお話はこちら

悩んだ末に大学校に入校することを決意したわたし。

渡辺さんと目標の話をして少し違和感を持ちながらも、いよいよ入校式を迎えることになったのでした。

入校式は東京のとある大会館で行われました。

当日は東京中の大学校生を集めたのだと思うのですが、とんでもない人数でした。
(会場に1000人くらいいたんじゃないかな。。。多すぎてわかりませんでした)

会場なかは引率者のような形で、山田さんや地域の先輩学会員も同行してくださいました。

会場にはオタク系からヤンキーまで様々

会場に入って周囲を見渡すと、アラサーの自分よりも若い人がたくさんいました。
ぱっと見20代前半が多いのではないかと思いました。

その雰囲気が多様で面白かったです。

剃り込みが入ったヤンキー風の兄ちゃんもいれば、

ヒョロヒョロでいかにもオタク風の若者もいたり、

いかにも仕事ができそうなビジネスマン風の人がいれば、

完全に学生でしょ?みたいな雰囲気の人もいます。

「学会は世間の縮図」と言われるそうですが、確かになと思いました。

そんな各々普段は全く関わり合わないであろう人種が隣同士に座って

入校式を受けていることが不思議で興味深く見ていました。

それぞれの反応がバラバラでした。

例えば、入校式で代表者の挨拶を聞いているときに、
「面倒くせーな」という態度が明らかに出ている人もいれば、真剣な眼差しで聞いている人もいます。

「熱心な学会員」と「誘われてとりあえず来ました」という人の違いも手に取るようにわかります。

確かに山田さんや渡辺さんのいうように、必ずしも「熱心な学会員」が入校している訳ではなさそうでした。

むしろ最近創価学会に入って来ました。ついでに誘われたから大学校も入ってみました。
という感じの人もかなり混じっているように感じました。

そんなレベルの違う人間が入り混じっているので、いわゆる「熱い話」に対する反応もバラバラでした。

思ったよりも熱い入校式の雰囲気

年配の代表者の方が「この1年で是非折伏にチャレンジしてほしい!」と声高に叫んでいる中、
まっすぐ見つめて頷いている人もいれば、「何でそんなことやんなきゃいけねーんだよ」と
ボソボソつぶやいている人もいます。

「折伏頑張りましょう!」との合図に、
「はい!」と声高に叫ぶ若者も多くいましたが、わたしも「折伏」への積極的な気持ちはなかったので、
ここは黙っていました。

また、お話の中には
「誉れ高き大学校1期生の皆さん!おめでとう!」という感じの言葉が並びました。

歴史背景がわかっていないのであまりピンとこないのですが、
創価班と牙城会の下部組織であった大学校をひとつにして、
新しく「男子部大学校」として組成するのはけっこう歴史的なことのようです。

今回が第一期となるので、ベテラン学会員たちからすれば、
その一期生になれることはものすごく名誉なことだということのようです。

もちろんこの言葉への反応も人それぞれであるように感じました。

やばいところに来てしまったと感じる船出

そんな感じで、「なんか予定よりも暑苦しいぞ」と感じつつ、許容範囲であったのですが、
最後のプログラムの衝撃で、限界を超えました。

「代表者が大きな扇子を片手に学会歌の指揮をとり、その指揮に従い大学校生みんなで歌う」というものです。

大学校を引っ張っていく先輩学会員の代表が前に出てきて、音頭を取るのですが、
その立ち振る舞いの昭和感がすごい。

この最後の学会歌の合唱は「やばいな」と感じました。

たぶん池田先生が昔やられたことをやっているのだと思いますが、
案の定周囲にも「何でこんな暑苦しいことやんの?」という反応の人も結構いたと思います。

後から冷静になって考えれば、今回から門戸を広げたものの、
運営側もどれくらいのレベルでやっていいものか測りかねていたのかもしれません。

しかし、とにかくその場は「えらいところに来てしまった」と感じました。

帰りがけ引率者の先輩学会員に「なんか聞いていたよりも激しくないですかね?」と愚痴をこぼしたりしました。

さすがに先輩学会員たちも「想像よりも熱かった」、「こんな感じになるとは知らなかった」的な反応をしていたと思います。

こうしてわたしの大学校生活は「やっぱりやばいところに入ってしまったかもしれない」という思いでスタートしたのでした。

 

今回で入会後第2部は(完)とします。

次回からは第3部として、「大学校編」を書いていきたいと思います。

相変わらず更新頻度はマイペースですが、気長にお付き合いください。