【入会後3部:第8話】人間革命を読んで創価学会の世界観を知る

山田さんとの個人レッスンで人間革命や宿命転換の意味について勉強したわたし。

仏法とはよくできたものだと感心した矢先、山田さんからもらった小説人間革命の第1巻が手元にあるのでした。

これまで手に取ることがなかった人間革命ですが、山田さんのオススメもあり興味が湧いてきました。

せっかく第1巻をいただいたので読んでみることにしました。

池田大作さんが主人公ではない

山田さんのいう通り、わたしは「人間革命」は池田大作さんを主人公にした物語だと思っていましたが、異なりました。

人間革命の続編にあたる「新・人間革命」の主人公は池田大作さん(を模した人物の「山本伸一」)なのですが、その前作である「人間革命」の主人公は池田大作さんの師匠である戸田城聖さんの物語です。

物語の途中から若き日の池田大作さんである「山本伸一」も登場するのですが、1巻には全く出てきません。

終戦後の焼け野原から始まる歴史小説

それで、宗教的な本だと思っていたので、「戸田先生の偉大なご生涯!!とか「人間革命で幸せになりました!!」みたいな話なのかと思いきや、まずこの本はこんな書き出しから始まります。

「戦争ほど、残酷なものはない。戦争ほど、悲惨なものはない」

いきなり、想像と異なる雰囲気の始まりです。

読んでいくと、もちろん戸田先生のお話がメインではあるのですが、
第2次世界大戦後の日本の様子が歴史小説のように描かれていきます。

1945年のX月に何があったとか、GHQからこんなお達しが出たとか、マッカーサーはこういう人物だったとか。

ひたすら戸田さんを褒めたてまつる内容なのかと思いきや、その周辺の歴史背景を丁寧に描いていました。
そして、当時の庶民の様子もありありと書かれていて、なんだか想像していた内容とずいぶん異なりました。

わたしはあまり小説は読まないのですが、
少ない経験から比べると司馬遼太郎の「龍馬がゆく」(*)のような雰囲気を感じました。

歴史上の人物を当時の状況を調べつつ、セリフなんかは想像も含めながらあてがったという感じに見えました。

人間革命の描写一つ一つ、それこそ戸田さんの身振り手振りとか、セリフ一つ一つがそのままだったとは思いませんが(だって本人が書いたのではないから)、
そこから感じる当時の雰囲気とか、創価学会の伝えたい思いとか世界観がこういうものだということがよくわかりました。

(*)「龍馬がゆく」はご存知の通り、坂本龍馬を描いた司馬遼太郎の名作です。
これは龍馬を英雄視しすぎで実際の人物像とは異なるとか、史実と異なる描写があるいう話も聞きますが、
当然大きな歴史背景(幕末の事件など)については丁寧に描写されています。

そこで描かれるテーマはこうであると前書きにバッチリ書いております。

一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする。——これが、この物語りの主題である」

それで、読み進めるとこれがなかなか面白くて興味深く、
結局2巻以降は自分で購入して読んでいきました。

ちなみに、佐藤優さんがこの人間革命についてこんな本を書いてます。(わたしも最近読み始めました。)

21世紀の宗教改革ーー小説『人間革命』を読む【電子書籍】[ 佐藤優 ]

この本にも書いていましたが、人間革命のことを創価学会の「精神の正史」なんて表現するらしいです。
人間革命には創価学会の考え方や世界観が詰まっていると言えそうです。

創価学会の世界観と「宗教」の捉え方

人間革命の序盤を読んだだけで印象に残った点は色々とあるのですが、

中でも「宗教の捉え方」が非常に新鮮でした。

私たち現代人は宗教はどこか非科学的で、下手したら怖いものとさえ感じています。

そして「心さえ豊かであれば良い」とか「貧しくても神を信じる心があれば幸せ」とかそういうような考えを宗教は持っていると思っていました。

ところが、この人間革命に出てくる創価学会の宗教の捉え方は違いました。

「心だけでなく、体も健康でなければ良いはずがない。」「経済的にも豊かになって行くことも必要」なんていう風に登場人物たちが次々と話していきます。
まあそりゃ当たり前の話なんですが、こういう実質的な豊かさも「宗教」を通じて実現できるものであると考えています。
逆に実現できない宗教、つまり人を幸せにできない宗教は宗教の意味がないとバッサリやってます。

戦後の混乱で新興宗教がタケノコのようにポコポコできた時に、弱った人々は「心さえ豊かなら大丈夫」というような観念論に走る新興宗教にハマる人も多かったようです(しかも金を巻き上げるという)

そこにめちゃくちゃ論理的に突っ込んでいく様子なんかが書いてあり、「え、宗教ってこういうもんなの」とびっくりしました。それこそわたしが思っていた創価学会含む宗教はもっと観念論的なものだと考えていたのですが、そういうのはあるべき宗教ではない、とバッサリやってました。

そして、何よりも日本を戦争の走らせたのは「国家神道」という宗教であったこと。
その「誤った宗教」により多くの人々の命、初代会長の牧口先生の命を奪ったということ。
そんな悲劇を二度と起こさないように「正しい宗教」を広めていくことを2代目会長の戸田さんは強く強く誓ったのでした。

小説形式にすることで、戦争で焼け野原になった当時の日本の雰囲気含めて、
現在の創価学会の基礎がどういう世界観で築かれたのかがとてもわかりやすく描かれていました。

「人間革命」には色々と感じるところがあったのですが、それは別の機会に書きたい思います。

ともあれ、わたしは山田さんのおかげで人間革命を読み始め、創価学会の世界観を理解し始めていったのでした。